ヤマザワ’s アクティビティ

天空のりんご園へ。 朝日町・山の上のつがるを訪ねました

りんごの収穫シーズンを目前に控えたある日、青果バイヤーが向かったのは、山形県朝日町の、水本地区。ゆるキャラ「ウサヒ」でおなじみの、りんごの町です。

目指す園地は、細くなっていく山道をぐんぐん登った、山の頂上近く。まさに"天空"と呼びたくなるりんご園で、色づき始めたつがるの生育を確かめ、収穫前のひと足早い味見をさせていただきました。

山道の先に、赤く色づく園地が

「この道、合ってるよね?」と言いたくなるような一本道を登りきると、視界がぱっと開けて、りんごの木々が現れました。枝には、赤く色づき始めたつがるがずらり。日当たりの良い場所から順に、鮮やかに染まっていきます。

標高の高いこの園地は、朝晩と日中の寒暖差が大きいのが特徴。りんごの色づきと味ののりに、この寒暖差が効いてきます。あたりには天然記念物のカモシカやイノシシもりんごを食べにやってくるようです。

 

一枚ずつ、葉っぱを取る理由

園地では、ちょうど「葉取り」の作業中でした。実の周りの葉っぱを一枚ずつ手で取り除いていく、地道な作業です。

理由を伺うと、「葉っぱを取らないと日陰になって、色がつかないから」。りんごの赤い色は、太陽の光が当たってはじめて生まれます。木の高いところははしごに乗って、一つひとつ手作業で。あの美しい赤色は、収穫直前まで続く手仕事の賜物でした。

 

かじった瞬間、「いい音」

「食べてみてください」と、色づきの進んだつがるをその場でいただきました。

かじった瞬間に響く、パリッという音。山の上のりんごは、とにかく果肉が締まっていて硬いのです。「平場ではこの硬さはない」「甘みより、まずこの硬さ」と、バイヤーも思わず唸りました。

もちろん甘みも十分で、爽やかな香りと、つがるらしいほのかな酸味のバランスも上々。

シャキッと硬くて、みずみずしい----りんご好きにはたまらない、山育ちならではの食感です。

畑で食べるりんごは、空気の隠し味もあり格別においしく----子供のころに食べた懐かしい味でした・

同じ「つがる」でも違う。"着系""縞系"

園地には、面白い発見がありました。同じつがるでも、実は系統が2つあるのです。

ひとつは「着系(ちゃっけい)」。全体が早く真っ赤に染まる系統で、見た目が華やかに仕上がり、早く出荷できるのが持ち味です。もうひとつが「縞系(しまけい)」。赤い縞模様が入る昔ながらの系統で、色はつきにくいものの、奥深い味わいと甘さがのります。

「着系は色が濃すぎて、あんまり美味しそうに見えない。つがるはやっぱり、これ(縞系)だよね」

生産者の渡辺さんは、きっぱり縞系派。そう言って、縞模様のつがるを手に取ります。

実際に食べ比べてみると、その言葉に納得。縞系は香りが立ち、ほどよい酸味とのバランスで、まさに"つがる本来の味"。「縞系の方が、つがるらしくて美味しい」と、バイヤーの意見も一致しました。見た目の赤さだけでは分からない美味しさが、縞模様の中に詰まっています。売り場で縞模様のつがるを見かけたら、それは味で選ばれた証です。

 

 

つがるから始まる、りんごリレー

朝日町のりんごは、これから晩秋まで続く長いリレーの始まりです。先頭を走るのがつがる。そのあとに秋映、シナノスイートと続き、雪の便りが聞こえる頃、真打ちのふじが登場します。

「山だから、色づきも少し早いんです」と生産者さん。寒さに当たったりんごは、色も味もぐっと深まるのだそう。これから店頭に並ぶ品種の移り変わりも、りんごの楽しみのひとつです。

朝日町のつがる、今週から店頭へ

天空の園地で、太陽をたっぷり浴びて育った朝日町のつがる。パリッとした硬さと爽やかな甘みは、シーズンの始まりを告げる味です。9月中旬の収穫を経て、ヤマザワの売り場に並びます。

りんごの季節の幕開けを、ぜひ山の上育ちのつがるでお楽しみください。りんごを作り続けて60年以上のプロのこだわりの味を

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