ヤマザワ’s アクティビティ

山形で育つ「絹のなめらかさ」尾花沢・西塚さんの銀山スイートを訪ねました

9月下旬、バイヤーが訪れたのは、すいかの名産地で知られる山形県尾花沢市。昼夜の寒暖差が大きく、農作物の栽培に適した気候に恵まれた地で、さつまいもを育てる西塚さんの畑に訪問しました。

西塚さんが育てているのは、さつまいもの人気品種「シルクスイート」と「紅はるか」。この2品種を「銀山スイート」としてブランド化し、こだわりのさつまいもづくりに取り組んでいます。

「 さつまいも と言えば茨城」というイメージが強いなか、山形にも、こんなにおいしいさつまいもを育てる生産者さんがいます。

収穫が始まったばかりの畑を訪ね、尾花沢の風土が育むおいしさの秘密と、西塚さんの さつまいも づくりへのこだわりを聞いてきました。

雨上がりの畑で、手掘りの収穫

訪れた日、畑の土は雨をたっぷり含んでいました。こういう日は機械を入れません。土が粘土のように芋にまとわりつくと、あとの処理が大変になるうえ、傷みやすくなってしまうからです。

今回は特別に、一株ずつ手で掘り上げてもらいました。土の中から現れたサツマイモは、皮の色も鮮やかな紫色。持ち上げると、ずっしりとした重みが手に伝わってきました。

今年は曇りの日が多く、例年より少し小ぶりな仕上がりに。それでも、しっかりと実をつけていました。

 

「絹のような舌触り」にほれこんで

数あるサツマイモの品種のなかで、なぜシルクスイートなのか。西塚さんに尋ねると、まず返ってきたのは食感の魅力でした。

 

「舌触りが絹のようになめらかで、繊維っぽさがない。そこが好きなんです」

 

シルクスイートの「シルク」は、まさに絹のことです。西塚さんもその魅力に惚れ込んだひとり

そしてもうひとつは、生産者ならではの理由がありました。

さつまいもは、しばらく貯蔵して熟成させることで甘みが増していきます。品種によっては、甘みが十分に引き出されるまで2か月ほどかかることも。

シルクスイートなら、低温倉庫で2週間ほど寝かせることで、甘くなってきます。

出来るだけ早くお客様に届けられることも、シルクスイートを選んだ大きな理由です。

北で育つから、しっとり仕上がる

尾花沢で育つ さつまいも にはどんな特徴があるのでしょうか?

尾花沢の良さを訪ねると、西塚さんは「しっとり仕上がること」と教えてくれました。

同じ品種でも、北で育てるほどしっとりとした食感になり、南に行くほど栗のようなホクホク食感になるのだそうです。雨の量なのか日射量なのか、理由は西塚さんも「はっきりはしない」と言います。

それでも、北国・山形で育った銀山スイートは、しっとりとなめらかな口あたりが自慢です。

昼と夜の寒暖差が大きく、水はけのよい土にも恵まれた尾花沢は、シルクスイートを育て作りあげるのに向いた土地なのです。

一方で、北国ならではの難しさもあります。

尾花沢では10月初めに霜が降りはじめ、霜にあたると芋の付け根が黒ずんでしまいます。5月中旬に苗を植え、9月中旬から霜が降りる前までに収穫を終える。限られた期間での勝負です。

いちばん気を遣うのは「出荷の瞬間」

栽培のなかでいちばん大変なときを訪ねると、返ってきたのは「出荷の瞬間」という答えでした。芋を洗い、傷をつけないよう、最後まで丁寧に扱う。

多い日には1日に約2トンもの芋を洗って送り出すそうです。お店に並ぶ一本一本に、その丁寧さが込められています。

 

「西塚さんの芋、ないの?」

西塚さんは、もともとご実家でアスパラガスを育てていました。気候の変化を見据えて新たに始めたのが、サツマイモづくりです。7〜8年前、市場の方の紹介でヤマザワとのお付き合いが始まると、売れ行きは想像以上でした。

 

「ヤマザワさんの販売量がすごくて、僕の供給が追いつかなかったという大事件が」

 

そう言って、西塚さんは笑います。

お付き合いを始めた頃は、お客様から「さつまいもは茨城のほうがおいしいんでしょ」という声も聞かれました。

それが、ここ3〜4年で尾花沢産の銀山スイーツはすっかりおなじみになりました。

焼き芋も「西塚さんの焼き芋」として販売していて、お客様から「西塚さんの焼き芋、ないの?」と名指しで聞かれるほどです。

形が少しそろわないものは、お惣菜売場で大学芋として生まれ変わります。

西塚さんのサツマイモは、ほぼすべてがヤマザワに届けられています。

本当においしいのは、11月から

ヤマザワでは毎年10月13日の「さつまいもの日」から販売をスタートし、約2か月にわたってお楽しみいただけます。この日を待ってくださるお客様も多い、すっかり恒例のイベントです。

ただ、

バイヤーが本当に食べてほしいのは、「11月から」。

寝かせることで、甘みがさらにのってくるからです。まさに今が、いちばんおいしい季節。西塚さんのいちばんのおすすめは、やっぱり焼き芋。しっとりなめらかな甘さを存分に味わえます。

 

生産者の思いと一緒に

最後に、お客様へのメッセージをいただきました。

 

西塚さん  「ヤマザワさんでしか販売していないので、ぜひこの機会に試していただければと思います」

バイヤーから「生産者さんの思いも一緒に楽しんでいただきたい。その思いを、売場でお客様に伝えていきたいと思っています」

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